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古書 碌々斎
表千家の家元、骨董買取・碌々斎。碌々斎は表千家の11世茶人として知られており、幼名を与太郎といいます。 茶の世界には表千家と呼ばれているものと、裏千家と呼ばれているものがあるのですが、表千家はあの有名な千利休を祖とする正当な家柄と言われています。 一方の裏千家も、千利休を祖とする茶道流派の1つなのですが、表千家を本家としている為、裏千家は分家といった感じでしょう。 そんな表千家の当主として幕末から明治にかけて活躍したのが碌々斎です。 明治になると茶道会も苦境を迎えてしまうのですが、そんな苦境に立ち向かいながらも、多くの茶器を残した人物です。 家元の名前を汚さないように、若い頃から碌々斎は一生懸命茶の道を守ろうとして努力してきました。 始めの頃は碌々斎の努力もあまり報われませんでしたが、徐々にその努力が認められている事となり、数寄者と呼ばれる政府の要人や財力を持った人たちからの力添えを得られるようになった事で、再び茶の世界に復活の兆しが現れます。 再び茶の世界が活性化してくると、56歳で隠遁してしまい、その後は隠居生活を満喫する事となるのですが、その時に自分の父親が名乗っていた宗旦という名前を自身も名乗る事となります。 碌々斎は多くの茶器を世に輩出し、代表的な作品には、はつ雪と呼ばれている茶杓が有名となり、美術館などにも展示されている作品として有名です。 碌々斎は北野天満宮に献茶を行っており、4本の竹を合わせて作った茶杓を使用していました。 現在では表千家の展覧会や講演会、茶の湯の基礎講座なども行われていて、今でも茶の道がしっかりと残っている事がわかります。 江戸時代には茶の世界も将軍家から天皇家を筆頭に、多くの人がたしなむ事が多かったのですが、次第に外国が入ってくるようになってからは、一気に茶の人気が下火傾向になってしまいます。 それでも日本の心である茶の心を忘れないようにと茶道一筋にまい進してきた人物ですし、見事に明治の代で茶道の停滞を防いだ事から、古き良きものをいつまでも残すという強い心を後世に伝えたかったのでしょう。